快刀乱麻

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110402/t10015066621000.html

福島第一原発で、命をかけて対応していらっしゃる方々、この中には
東電の方、協力会社の方、全国の他の電力会社から駆けつけておられ
る方がいらっしゃると聞いています。これらの方々には、心から敬意
と尊敬を表させていただきます。今の日本を現場で救っているのは
皆様方だけだと深く感動しています。

しかし、昨日のニュースには、東京電力への絶望感を抱かざるを得ません。

国に提出が義務づけられている電力の「供給計画」に原発の増設を
例年どおり盛り込むと福島県に伝えていたことが分かったとのこと。
ラジオで聴いていましたので、聞き間違いかと耳を疑いました。

東京電力は「震災前に取りまとめた計画で、影響を反映させることが
できなかった」と説明したそうですが、今起きている事実を考れば、
こちらも全力を挙げて対処すべきだったし、出来るのではないかと
思ってしまいます。

こんなことが出来ない会社だから、今回の事故を招いたし、事故後
の判断が果たしてその場その場で適切だったのか信頼が吹っ飛んで
しまいました。

確か、経済産業省は、断ったとのことですが、色々と指摘される
対象であるお役人でさえ不適切と判断することを、東京電力とも
あろう大きな会社が、いくら震災前の計画とは言っても、そのまま
提出してしまうとは・・・
いったいどんな組織なのか、こんな会社に日本の原子力を任せる
ことにとても不安です。

福島の現場でも、本社や研究所でも、一生懸命頑張っている社員
がいるはずなのに、こんなことをしてしまったら、彼らの血と汗
は水の泡です。

私は、このニュースを聞いて、脱力感に襲われました・・・